忍者ブログ
ONE PIECEが好き!剣豪が大好き!!かなり剣豪に偏った腐り気味(気味?)なブログです。時々おおきく振りかぶったりもしてます(笑)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

はーい♪
おお振りな小説でっす。
ぐるぐるしすぎて疲れました(笑)

前置きはよしとして、
早速つづきからどうぞ!!


 

拍手[0回]


『想うということ4』




携帯を切った後、全然眠れなくて…
いや、寝ようなんて思ってなかったんだけど。
うちに居てもなんだかいたたまれない心境で。
いつもより30分ほど早く出ようと思ってたけど、
結局一時間早く、家を出た。


4月も終わる。
日中随分と暖かくなったけど、
さすがに早朝となると、空気もヒンヤリとしていて、
息を吸い込むと胸の辺りが冷たさを感じてブルブルッと
身震いした。


花井。
アイツを意識し始めたのはいつからだったか。
入部希望者にあの田島がいると分かった時は、
飛び上がるほど嬉しかったけど、
花井の印象はそれほどでもなかった。
身体に恵まれたヤツ。
まあそんなところか。
三橋との三本勝負の時、花井の真剣モード。
その時に分かった。
田島は天才だが、花井は努力の人間だと。
いい選手だな、そう思ったら、なんだか自然に笑みが溢れたのを
ふと思い出した。


そうか――。
あの頃から、俺は花井に惹かれていたんだ。
思っていることが全部顔に出たりするとこ。
メンタル弱いとこ。
口では文句いいつつも、すごく面倒見がいいとこ。
すごく負けず嫌いなとこ。
みんなみんな。
ひっくるめて花井だから。
そんな花井が好きだから。


終わるんだな、この想いも。
今日で終わる。
あと少しで終わる。
そしたら俺は、俺は…。


いつもよりも一時間早いから、当然誰もいない部室…
「え…?」
灯りがついていた。
消し忘れ?
誰かいる?
…まさか……。
部室のドアを開けると、そこには…。

「花井…。」
「あ…阿部…。」


確かにいつもよりも早くと言った。
でも30分って言ったはず。
一時間以上早く来てたのか?!


「えらく…早いな。」
「え?ああ…眠れなかったんだよ。」
「そうか…俺のせいだな。」
「……」


花井は何も言わず、ちょっとだけ眉間にシワを寄せた。
暫しの沈黙の後、花井が口を開いた。


「話って…なんだよ。」
「あ…うん…。」


いざ、口にしようと思うと、なかなか声に出来ない。
だけど、決めたじゃないか。
今日、想いを告げる。
今日、終わりにする。


「あの…さ、メール見たと思うんだけど…。」


花井が少しうつ向いて、ギュッと目を瞑った。


◇  ◇  ◇


案の定一睡も出来ず、
かと言ってそのまま寝転がっている気分にもなれなくて。
悩んだ挙句、かなり時間は早いと分かってはいたものの
学校へと向かった。


まだ薄暗い、学校までの道のり。
考えまいとは思うけど、自然と阿部のことを考えてしまう。
始めの頃は最悪だったな。
俺は俺であんなだったし、
阿部は阿部でしっかり打ち取れるつもりの三本勝負を挑んで来やがって。
腹が立ったんだ。
だけど。
『花井がいい選手な証拠だ。』
あっさり人を認める発言して…
悔しかったけど、嬉しかったんだ。
こいつは俺を分かってくれる、そんな気がした。

ガタイがでかいばっかりに、宝の持ち腐れのように言われるのが一番嫌だった。
人には言えないくらい野球が嫌だった時期もあった。
それでもいつか認めてもらいたくて、その一心でバットを握り続けた。
それなのに。
『身体がデカイやつは得だよな。』
じゃあ、俺は一体どうしたら良かったんだ。
高校へ行ってまで野球をするか悩んだのは、そんな理由もあったからだ。

阿部は俺を認めてくれる、分かってくれる。
そう思ったら身体の芯が熱くなった。
阿部を意識し始めたのは、きっと最初からだ。

約束の時間より30分ちょっと早く部室に着いた俺は、阿部のことを考え、
徐々にドキドキしていった。
俺、阿部の顔見れんのかな…。

大きくため息をついた時、人の気配がして部室のドアが開いた。


「花井…。」
「あ…阿部…。」


阿部が戸惑っているのが分かった。
俺が先に来てるなんて思いもよらなかった、そんな顔だ。


「えらく…早いな。」
「え?ああ…眠れなかったんだよ。」
「そうか…俺のせいだな。」
「……」


何て言ったらいいか分からなかった。
ただ、この沈黙は嫌だった。


「話って…なんだよ。」
「あ…うん…。」

迷っている、そんな風な表情だった。
それでも意を決したように口を開く。


「あの…さ、メール見たと思うんだけど…。」


聞きたい。
聞きたくない。
怖い、怖い、怖い。
目をギュッと閉じる。
怖い…けど、
阿部は真剣だ。

「あれ…本気だから。」


心臓が跳ねる。
身体中が波打つ。
紅潮していくのが分かる。
「俺、花井が好きなんだ。」

阿部はずるい。
やっぱりずるい。
そんな真っ直ぐに想いを伝えられたら、俺…俺…。
もう隠してなんていられない。


顔を上げると、真っ直ぐ俺を見つめている阿部。
俺の顔を見て、少し驚いた顔をして、
それから、とてもとても、嬉しそうに微笑んで見せた。





阿部ついに言っちゃいましたねーーー!!
そして花井!!
思ってること、顔に出過ぎだぞ!!(笑)
よく今まで隠し通せたもんだ(自分で書いといて)
ぐるぐるしました。
ほんとーーーーーにぐるぐるでした。
楽しかったんだけど、疲れました(いやほんとに)
で、
自分自身を落ち着かせるために、続きがあります。
短いです。
その後、みたいな感じです。
すぐアップするので読んでやってくださいね!!


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
読みますとも!!
あああぁぁ、言っちゃったよ阿部君!いや、言って欲しかったんだけどw 返事を口にする前から相手にばればれって…そんな花井くんがかわいいです。
続き、楽しみにしてます!このまま終わりじゃ私も落ち着かない~ww 
ひの 2009/06/12(Fri)12:06:48 編集
ありがと~~!
☆ひのさん
 もうこれはお約束ってくらいお約束で(私の中では)
 花井は『隠し事が下手』って(笑)
 続き、短いです。
 穏やかに、が基本テーマです。
 良かったら読んでやってね♪
サマンサ 2009/06/13(Sat)05:57:00 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カウンター
最新CM
[04/27 サマンサ]
[04/24 ひかるこ]
[12/17 サマンサ]
[12/13 ひかるこ]
[10/22 サマンサ]
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
サマンサ
性別:
女性
自己紹介:
この年になって(いくつだよ)
再びONE PIECEに大ハマリ(泣)
そんなこんなでおお振りにもハマリ・・・(号泣)
ただいまお絵かき猛勉強中。
ゾロスキー、花井スキーであること以外にこだわりはなし。
どんなカップリングでも「このゾロいい!!」
または「この花井いい!!」と思えばOKです。
無節操なことこの上なしw
最新TB
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]