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ONE PIECEが好き!剣豪が大好き!!かなり剣豪に偏った腐り気味(気味?)なブログです。時々おおきく振りかぶったりもしてます(笑)
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ゾロウソ続きです~~
うん、恋愛はぐるぐるがいいよね(意味不明)
そんな感じの二人だから、
大好きなのかも~~(自分で言ってるよ)

なんか変なスイッチ入り気味ですが
よかったらつづきからどうぞw

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『覚悟』



誕生日を祝って貰うのは、ガキの時以来だ。
毎年サンジとナミが何かお祝いをと言ってくるんだが、ずっと断わってきた。
俺の中で、誕生日ってやつは「家族の象徴」だからだ。
親の記憶はほとんどない。
ただ、おぼろ気に誕生日を祝って貰った記憶だけが残っている。
だから俺にとって誕生日イコール家族なんだ。
そんな理由で、ずっと長いこと誕生日を祝ったことなんかなかった。
ウソップが言い出さなければ、これからもそうだっただろう。

「なんだよ、何で言ってくんねぇんだよ!」

エライ剣幕で怒られてしまった。
でも何故だか、誕生日を祝うんだと張り切るウソップを見ていると嬉しくなった。
俺にとって、ウソップはもう身内なのかもしれねぇな。

誕生日には、プレゼント持って俺んちに来ると言ってたウソップ。
カップを二つ用意して、コーヒーを煎れる準備をした。
早く来ねぇかな。
こんなにワクワクするなんて、思わなかった。
俺ってこんなに乙女チックだったか?


「ゾロ~来たぞ~」
ドアの向こうで声がする。
「おぅ、今開ける。」
ドアを開けると、花束とケーキらしきものが入ってそうな箱を抱えた…
嬉しそうなウソップが立っていた。
「HappyBirthday!ゾロ!」
「お、おう。サンキュ。」
ニヤケてしまいそうな顔をなんとか保たせる。

「なんだよ、それ。俺が花束って柄か?」
「うっせ~よ、野郎二人じゃ華やかさに欠けるだろうが!」
何を言っても機嫌よく、笑顔のウソップに、俺も嬉しくなる。

コーヒーを煎れて、ケーキをいただく。
小さめのショートケーキ。
それほど甘くなくて、コーヒーによく合う。
「だろ?!ゾロのコーヒーにはこのケーキだと思ったんだよ!」
終始笑顔のウソップ…。
あれ?
なんだろう、今少し違和感を感じた。

「これな、プレゼントなんだ。」
ゴソゴソとポケットから取り出したものは、
「ストラップ、か?」
緑色の、小さな石がいくつかついている、シンプルだけどセンスのあるデザインのストラップだ。
「俺が作ったんだ。」
「え?ウソップがか?」
「俺、こういうの作るの好きなんだ。でも、今回時間あんまなくてさ。
凝ったのは出来なかったんだ。」
照れくさそうに笑う。
「いや、気に入ったよ。ありがとう。」
「実は何気にお揃いだ。」
ウソップが取り出した携帯に、同じデザインのストラップ。
「色は違うんだな。」
「うん。ゾロのはアベンチュリン。インド翡翠だ。俺のはラピスラズリ。」
何だか急に、穏やかに、微笑むような表情になったウソップを見て、ドキドキしてしまった。
こんな顔もするんだ…なんだかますます惚れちまったかも。

その笑顔が、ふと真顔に変わった。
「ゾロ、俺に話してないことがあるだろ?」
「え?」
「…補習、出てないんだってな。」
「!!」
何でウソップがそれを知っているんだ?
「…サンジの奴か。」
「誰だっていいだろう?なあゾロ、どうして出ないんだ?」
それは…ウソップと少しでも一緒にいたいから。
大事な補習なのはよく分かっていたんだ。
でも…。
「俺のせいだろ?」
「ち、違う!ウソップのせいじゃねぇよ!」
それはあくまでも、俺自身の問題だから…。
ウソップの手が、ソッと伸びて、俺を抱きしめた。
「俺にとって、ゾロがどんなに大事か、分かってくれるか?」
耳元で囁く。
ゾクゾクとする。
「だから、ゾロにとって大事なことは、俺にとっても大事なんだ。」
何が言いたいんだ?
「ゾロ。」
ゆっくりと身体を離して、俺を見つめるウソップ。
「しばらく会うのよそう。」
「え?!な、なにを…??」
何を言っているのか分からない。
混乱して、動揺が止まらない。
「今のゾロにとって、大事なのは勉強だよ。夢に向かって最大の努力をすることだよ。」
「だけど…俺はウソップが…」
また、微笑む。
「分かってるよ、ゾロ。」
出会った頃、ウソップは俺の笑顔に吸い込まれそうだったと言っていた。
今は、俺がウソップに引き込まれる。

「だからこそ、俺はゾロの邪魔をしたくないんだ。」
ウソップの、気持ちはよく分かる。
逆の立場なら、そう言っていただろうと思う。

「しばらく会えないだけだ。過ぎちまえば、あっという間だ。」

頭では理解出来るんだが。
「反って勉強に集中できねぇかもしれねぇ。」
「俺だって、しばらく会えねぇのは辛いんだよ。」
俺の肩をつかんでいたウソップの手に、キュッと力が入る。

「だから…だから俺…」
ウソップの手が微かに震えている。
「今日は、覚悟して来たんだ。」
覚悟?
ウソップが真っ赤になっている。
さっきより、強く震えている気がする。
まさか…。
「…本気か?」
「あ、ああ、男に二言はないぜ。」
ぎこちない笑顔を見せる。
「こんなに震えててか?」
「き、緊張してんだよ。」
ウソップの耳元で囁く。
「途中で待ったは効かねぇぞ。俺、我慢してたから。」
あり得ねぇくらい真っ赤になるウソップ。
それでも、必死でうなずいている。

ソッと、ウソップを抱きしめる。
いつもの触れるだけのキスをして、ウソップを見つめると、潤んだ瞳で俺を見つめている。
もう一度、キスをする。
今度はウソップの唇を吸い上げる。
そしてウソップの舌を求めて、舌を滑り込ませる。
「ん…んふぁ…」
ウソップの口から漏れる声は、当然初めて聞く声だ。
その声は、俺を刺激するのに十分だった。
唇から、滑るように首筋にキスをする。
「ん、あ…!」
のけぞるウソップを抱きしめたまま、ソファに倒れ込む。
「ゾ、ゾロ…」
ウソップが俺にしがみついた。
その顔を見ると…
ギュッと瞑った目。
涙らしきものがうっすらと見える。
口は真一文字で、唇も震えている。
よく見ると、身体のあちこちに力が入っていて、小さく震えていた。

「…なぁ、ウソップ。」
パッとウソップが目を開く。
「ゾロ?」
「辞めよう。俺、このままウソップ抱いたら、絶対後悔する。」
身体を起こし、ウソップも起こしてやる。
「な、なんで?」
不思議そうに、でもどこか安堵したような顔のウソップ。
「無理して震えてるウソップ抱いたら、俺が辛いんだよ。」
ニッと笑って見せる。
その瞬間、ウソップの目からボロボロと涙が溢れた。
「お、おい、ウソップ?」
「う、う、ごめんゾロ。やっぱまだ、ちょっと怖かった…。」
「バーカ、無理すんな。」
ウソップの肩を抱いて、引き寄せる。
「分かってるから。お前の気持ち。」
だから泣くな、そう言って、涙を拭いてやる。

「ウソップの言う通り、しばらく会うの辞めるよ。」
ウソップが顔を上げて俺を見る。
「絶対合格するから、待っててくれ。」
フニャッとウソップが笑った。
「うん、うん。」
嬉しそうに、どこか寂しそうに、頷く。
俺はウソップの額に軽く口づけると、
「でも、たまに携帯したりメールしたりすんのはいいだろ?
じゃなきゃ禁断症状で勉強どころじゃねぇぞ。」
と言って、ウインクした。
目を真ん丸くして俺を見る。
そして、吹き出して、
「ああ、そうだな。」
やっと、声を出して笑った。


俺の為に、ウソップの為に、二人の為に、俺はがむしゃらに頑張るよ。
ウソップの想い。
絶対、無駄になんかしない。
きっと、きっと、きっと、俺達はこの試練を乗り越えられる。
なぁ、ウソップ。
そうだよな。

 

 


 



はあ、ぐ~~るぐる♪
不本意だよね、ゾロは(笑)
またまたお預け、ごめんよ~(でも楽しい)

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ひゃっほ~い!!
うわっ、据え膳くらってるゾロと恥じらうウソップが初々しい~vv
カワイイよねェ。
あれ!? サマンサさん、貴腐人化してたんじゃあ(笑)?
次がドウなっちゃうのか、超ドキドキで待ってます~♪
ひかるこ 2008/09/03(Wed)19:08:15 編集
どうなんでしょうねw
いつも即コメ、ありがとうね~~~♪
はい?貴腐人化ですか??
そうでしたっけ(笑)
自称清純派で、もう少し粘らせてください(なにそれ)
次ね・・・うふふふふふ(やめんか)
サマンサ 2008/09/04(Thu)01:20:53 編集
どきどきした~
うおぉ、ついに…!?ってむっちゃどきどきしちゃいましたw
ああ、でも幸せにはなってほしいけど、この二人にはずっとこんなもどかしいぐるぐるな感じでいってほしい気も…(鬼か)
ワンピいちおあずけの似合う男ウソップ。私の中でそんな意味不明な称号がウソプーに与えられてしまいましたww
緋乃 2008/09/04(Thu)09:37:36 編集
なるほど!
☆緋乃さん
 ワンピ一、お預けが似合う男、ウソプ・・・うん、似合うよ。
 じゃあ、もっとお預け??
 ゾロ・・・不憫・・・(笑)
サマンサ 2008/09/05(Fri)11:38:09 編集
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プロフィール
HN:
サマンサ
性別:
女性
自己紹介:
この年になって(いくつだよ)
再びONE PIECEに大ハマリ(泣)
そんなこんなでおお振りにもハマリ・・・(号泣)
ただいまお絵かき猛勉強中。
ゾロスキー、花井スキーであること以外にこだわりはなし。
どんなカップリングでも「このゾロいい!!」
または「この花井いい!!」と思えばOKです。
無節操なことこの上なしw
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