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11月になったら、この話アップしよ~~とか思ってたのに。
はい、前作ゾロウソの2年後のお話です。
実は、ほんの数冊同人誌を作りまして、お友達に配布したんですが
それがあのゾロウソなんですよ。
一話から最後までを一気に読めるという素晴らしい本・・・と思いたい本。
その時に書き下ろしで2年後の二人の話を書きました。
あってもなくても、どっちでもいい?的な話になってしまったんですが(泣)
これでホントに終了ってことで、私自身にも区切りが付きました。
ここのブログ読んでる人、ほとんどが(数人しかいらっしゃらないので)
すでに読んでるような格好ですが、ゾロスキー仲間のH乃さんはまだなので
アップすることにしました。
じゃあ、H乃さん!
つづきから読んでやってください!!
あ、他の方も、よかった読んでやってねww
『温度』
「ゾロ、俺これからコンビニのバイトだから。」
「あ?ああ、そうか。」
「帰り遅いし、寝てていいから。じゃ、行ってきます。」
「おう、気をつけてな。」
夕食を食べた後、ウソップはバイトに出かけて行った。
この春、ウソップは高校を卒業して、俺と住むようになった。
待ちに待った、という感じだった。
始めの頃は、ウソップも俺に甘えて可愛いもんだったけど…
この頃は、バイトも何件かしてるし、好きだった小物作りを仕事にする為に
、暇さえあれば何やら作っては売ったりしている。
俺は俺で、大学やバイトや勉強で、あんまり構ってもやれなくて。
「ふう…」
もちろん、今でもウソップのことは誰よりも大事な存在だ。
だけど、どう接していいのか分からなくて…何だか自分にイライラする。
生活になんの支えもない俺達が、一緒に住もうなんてことが、
そもそも甘かったんだよな…。
◇ ◇ ◇
バイト先からの帰り道。
馴染みのある声に足が止まる。
小さな雑貨店の前に店を出させて貰っているウソップだった。
回りには女の子がたくさんいて、あーだのこーだの、ウソップに話しかけていた。
「そっかーじゃあ彼とうまくいったんだね、良かったなぁ!」
「ウソップさんのおかげですよ~ありがとうございます!」
「俺はなんもしてねぇよ、君に似合うアクセ選んだだけだし。」
嬉しそうに笑うウソップ。
何だか心がチクンと痛んだ。
あんな笑顔、俺はしばらく見ていない気がする。
そう思うとまたイライラしてきた。
何でそんな女なんかに、そんな笑顔を見せるんだよ。
ウソップに見つからないよう、その場から離れた。
いたたまれない気分だった。
◇ ◇ ◇
「ただいま~!」
「…おかえり。」
「…何?なんかゾロ不機嫌??」
その通りだよ。
でも言えるか、客の女に嫉妬しました、なんて。
「別に、何でもない。」
「…嘘。ゾロ分かりやす過ぎ。」
そう言って、俺の眉間に人差し指をトンと付けた。
「皺、何本あるかな~?」
楽しそうに笑うウソップに、更にイライラする。
お前がご機嫌なのは、あの女のおかげだろう。
「うるせぇよ、ほっとけ。」
俺はウソップに背を向け、勉強を続けた。
背中に、近付いて来る気配。
「ゾロォ。」
振り向くもんか。
「ゾ~ロ。」
振り向くもんか。
「なぁ、ゾロってば。」
「なんだよっ!!」
振り向いた俺に…
ウソップはキスをした。
あまりに突然で、唇から体に電気が走ったような感じがした。
そして、体がカァっと熱くなる。
不意をつかれてしばらく呆然とする。
「ゾロ、誕生日おめでとう!」
「え?」
そうだ、すっかり忘れてた。
自分の誕生日を祝う習慣が身についてないから、気が付かなかった。
ウソップは鞄の中から何かを取り出した。
「はい、プレゼント!」
綺麗にラッピングされた小箱。
開けてみると、
「これ…ピアス、か?」
「へへ、に見えるけど、イヤリングなんだ。」
ウソップが嬉しそうに笑う。
「この間、街でピアスしてるヤツ見て、かっこいいな、ああいうのって言ってただろ?
でも病院とかじゃなかなか出来ねぇと思ってな。色々考えて作ってみたんだ。
な、付けてみてくれよ。」
「あ、ああ。」
金色のイヤリングを付けてみる。
三つ。
三連ピアスみたいだ。
揺れる度に小気味いい金属の音がする。
「…やっぱよく似合う!ゾロには金色だと思ったんだ!」
喜ぶウソップに俺も嬉しくなる。
「ウソップ、ありがとう。」
今度は俺からキスをする。
今でもウソップは俺からキスすると真っ赤な顔をする。
その顔を見ると、俺はどうにもたまらなくなる。
そのまま押し倒すと、触れるキスから吸い付くようなキスに変わる。
「ん…あ…ゾロォ…」
舌を絡ませ、お互いを吸い尽くすかのような濃厚なキス。
体の芯がどんどん熱くなっていく。
ウソップのシャツのボタンに手をかけた。
「あ…飯、食いに行こうかと思ってたんだけど…」
そう言うウソップの目は、潤んでいて、その先を期待するものだった。
「やだ、ウソップを食っちまいたい。」
「ゾロは言うことがエロいんだよっ」
「んじゃ止めようか。」
「…ゾロの意地悪。」
拗ねる顔にまたそそられる。
俺はウソップに振り回されっぱなしだ。
ウソップ次第で、俺の生活はぐるりと変わる。
ああ、俺、ウソップに惚れてんなぁ。
「ゾロ。」
「あん?」
「愛してるぞ。」
「ああ、知ってる。」
クスクスとウソップは笑った。
自信たっぷりだなって。
違う。
自信なんてない。
些細なことで嫉妬してしまうくらいだ。
だけど、こうして肌を合わせていると、ウソップの体が俺を好きだと訴えてくれるから。
だから。
俺の側にいてくれ。
こうしてお前の温度を感じさせてくれ。
「ウソップ。」
「ん?」
「愛してるぞ。」
「ふふっ、知ってる。」
触れる温度が高くなる。
俺達の気持ちと同じように。
高く、高く。
ずっと、高く。
やあもう。
この二人は甘々ってことで、勘弁してやってください(笑)
H乃さん!
あなたが2年後読みたいなって言ってくれたのでこのお話は出来ました。
いつもありがとうね!!
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再びONE PIECEに大ハマリ(泣)
そんなこんなでおお振りにもハマリ・・・(号泣)
ただいまお絵かき猛勉強中。
ゾロスキー、花井スキーであること以外にこだわりはなし。
どんなカップリングでも「このゾロいい!!」
または「この花井いい!!」と思えばOKです。
無節操なことこの上なしw